精神科医をしている理由

どうして医者になったのか?どうして◯◯科を選んだのか?


医者をしていると、何百回、何千回もされる質問である。本当に人それぞれだと思う。世の中の為になりたい、親が医者だった、自分が過去その科の病気に罹った事があるなどなど。

自分自身はと言うと、やはり資格職というのは大きかったと思う。(受験勉強以外は)要領が悪い、人見知り、傷つきやすい。こんな自分が食っていくには資格職しかないなと考えていた。

そして不器用な自分には手技がある科は無理、病理や放射線を選ぶ程医学全般に興味がある訳じゃない、人見知りの割に本当は喋るのが好き、精神科は比較的興味を持てるものだった・・。だから精神科を選ぶのにそんなに悩まなかった。


人見知りでどうして精神科医として働けるんだと思われるだろうが、それは医者としてのステータスがあるからだ。患者さんもその家族も他職種も(言い方は悪いが)少し気を遣って接してくれるから、乗り切れるのだと思う。ただし、患者さんや家族はそうじゃない事もあるし、他職種も適当な仕事をしている医者は舐めるようになるけどね。