医学部時代の話⑧

5年生の実習が終わると、6年生前期の実習。5年生はみんな同じカリキュラムだが、6年生は各人の希望に応じて、行く先はバラバラだ。内科系、外科系、マイナーで一個ずつ、その内二つは学外で行う事になっている。以前は希望がかち合った場合、学生間で話し合いをしたが、現在はCBTの順位が高い人から順番に希望の場所に行けるらしい。


後期は卒業試験。医学部は卒論がない代わりに試験をやるのだ。国試形式のマークシートの総合試験をやる大学もあるみたいだが、ウチは各科で試験が行われた。20個くらいの試験があり、1週間で2個ずつ行われた。科にやって、国試形式のマークシートだったり、国試に準じた内容だが記述式も入ったり、国試と全く関係ない記述式の試験だったりした。20個も試験なんて大変!と思われるかもしれないけど、ウチの大学はそうでもなかった。半分くらいは過去問そのままが出て、全員合格という試験だったからだ。3つくらい面倒な試験もあったが、それもバンバン落とすわけではない。卒留は数年に一度出るかどうかのレベルであり、ほぼ全員が国家試験の受験資格を得る。